あの日の「はやぶさ」

■あの日の「はやぶさ」に触れる前に【なぜ当社のサイトでは小惑星探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」をモチーフにしているのか】についてご説明いたしたいと思います。

教育と日本を考える上で最高のお手本となる「はやぶさプロジェクト」

そもそも家庭教師会社のサイトなのに「なんで小惑星探査機を前面に押し出しているの?なんで宇宙っぽいページになっているの?」という疑問を抱かれる方も多いかと思います。

その理由を一言で申せば、
当社は「はやぶさ」及び「はやぶさ2」の運用スタッフの、

▶【決して諦めない心】
▶【チームワーク】
▶【失敗を活かす底力】

そして「はやぶさ2」による▶新たな小惑星探査を実現させる為に立ち上がった多くの一般の皆さんに心から敬意を表し、当社としてもそこに万分の一でも貢献すべく実際に行動してまいりました。
家庭教師アルファ・ネクサスとしては、このプロジェクトのエッセンスを少しでも学び、私淑し、そこから得たことを家庭教師や教育の分野でも活かすことができればと考えているからです。

となります(詳細は後述いたします)。

下にある画像は「はやぶさ」が地球に帰還した「あの日」、2010年6月13日の宇宙科学研究所(相模原キャンパス)の様子を撮影したものですが、それらの画像を当社マスコットキャラの▶「ネッ犬」君の案内でご覧いただく前に、まずは以下をお読みいただけると幸いです。少々長くなりますがご容赦ください。

▼「はやぶさ」のCGアートに込めた当社の想いと願い

 ▶当社のホームページでは▶池下章裕氏▶JAXAのページでもおなじみのスペースCGアートの第一人者)の美しい作品群をご本人に直接お目にかかってご許可をいただいた上で使用させていただいております。
なぜ、小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」のCGアートをモチーフにしているのか。それには理由があります。

ご存知の方も多いと思いますが、「はやぶさ初号機」は2003年5月9日に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)から打ち上げられ、2005年11月20日と26日に小惑星イトカワにタッチダウンしてサンプル(イトカワのカケラ)を採取、2010年6月13日にオーストラリアのウーメラ砂漠に「はやぶさ」から分離されたカプセルが着陸し、人類史上初めて小惑星から貴重なサンプルを地球に持ち帰りました。これにより太陽系や生命の起源の解明が進み、人類は新たな知見を得ることができました。更に、世界に日本の科学技術力、存在感を示すことができたのも大きな功績です。

カプセルを分離した後の「はやぶさ」は、燃料漏れに起因する燃料不足で軌道を変えることができず、残念ながら大気圏で燃え尽きてしまいましたが(動画▶「はやぶさ」の大気圏突入)、「はやぶさ」はJAXAよりも遥かに大きな予算を持っているNASAの心胆をも寒からしめる数々の世界初記録を成し遂げ、世界中から喝采を浴びました。

また、日本では「はやぶさ」を題材にした▶映画が3本も制作され、他にも▶CG映画やアニメ、関連書籍など数々の作品が世に送り出されました。そして6月13日は正式に▶「はやぶさの日」として制定され、毎年各地でイベントが開催されています。

同時にイトカワのサンプルを地球に持ち帰らなければならない「はやぶさ」には通信途絶、燃料不足、イオンエンジンの不調など数多くの大きな苦難が待ち構えていました。
しかし、それらのトラブルを運用関係者の皆さんは素晴らしいチームワークとお見事!としか言いようのない工夫、そしてとてつもない忍耐力で立て続けに克服し、「はやぶさ」は大偉業を達成したのです。

ちなみに▶満身創痍の「はやぶさ」が大気圏突入の直前に最後の力を振り絞って撮影した地球は、まるで「はやぶさ」の涙で滲んだ眼で見たような画像になり、偶然とは言え当時大きな感動を呼んで映画をはじめとする様々な作品にも取り入れられました。

ところが、有ろう事か「はやぶさ」の後継機である「はやぶさ2」の開発予算が当時の政府の事業仕分けなどによって大幅に削減されてしまったのです。これほどの科学的成果をあげたにもかかわらずです。
そもそも「はやぶさ」は工学技術実証機であり、後継機を次の小惑星に向かわせてサンプルリターンさせてこそ日本の宇宙科学が進歩するのです。それを初号機(工学技術実証機)を打ち上げただけで計画を取りやめてしまえば、後継者を育成することさえできなくなってしまいます。それはもはや愚挙としか言いようがなく、技術立国であるはずの日本が世界の笑いものになってしまうところでした(アメリカのNASAは「はやぶさ」に追いつけ追いこせとばかりに大慌てで▶小惑星探査機オサイリス・レックスを打ち上げ、今は小惑星ベンヌで採取したサンプルを携えて地球に向かっているところです。「はやぶさ」、「はやぶさ2」の何倍もの予算をかけて…)。

このことについては筆者が下手な千言万語を費やすより、「はやぶさ」のプロジェクトマネージャを務められた▶川口淳一郎氏▶「はやぶさ後継機に関する予算の状況について(2011年12月)」をお読みいただいた方が遥かに説得力があるかと思います。
筆者は「はやぶさ」地球帰還後に開催された文科省主催の「はやぶさ2」をどうすべきかというある会議に参加したことがあるのですが、その時は幸運にも川口淳一郎氏と「はやぶさ2」のミッションマネージャを務められた▶吉川真氏の真後ろの席に座ることができました。
何気に自席から前方を見ると、川口氏が何やら真っ白な紙を取り出され一心不乱に何かをお書きになっています。よく見ると素人目には全く理解不能の図と数式をお書きになっていたのですが、驚いたことに真っ白だった紙はみるみる内に数式という数式で埋め尽くされていきました。「はやぶさ2」或いは新しい探査機の構想を練っていらしたのか。今でも忘れられない光景として目に焼き付いています(あの時いったい何をお書きになっていたのですかとお聞きしておけば良かったなぁと今更のように悔やまれます)。

会議終了後に川口氏と吉川氏とお話をさせていただく機会を得ることができたのですが、一瞬でお二人の誠実さが伝わってきたことを昨日のことのように思い出します。

その川口淳一郎氏は、人々の胸を打つこんなメッセージも残していらっしゃいます。「はやぶさ」が地球に帰還する約2か月前に書かれたものですが、名文などという単純な言葉ではとても言い表せない真の科学者にして優れた人格の持ち主の、溢れんばかりの想いが▶ 「はやぶさ」、そうまでして君は。に綴られています。

他にも「はやぶさ」を通して惑星科学者の▶寺薗淳也氏や科学技術ジャーナリストで「はやぶさ大図鑑」解説者でもある▶松浦晋也氏と出会えたことも貴重な経験となりました。「はやぶさ」が地球に帰還したあの日、JAXA宇宙科学研究所のパブリックビューイング会場でテラキン先生としても有名な寺薗淳也氏とワクワクした気持ちでメールのやり取りをしたことなども懐かしく思い起こされます。

寺薗氏はJAXA「はやぶさ」チームの研究・広報を担当された後、会津大学准教授他を歴任。NHKのサイエンスZEROをはじめテレビ出演も多数ある惑星科学者です。「はやぶさ」公式ドリンクの火付け役でもありますが、あの日にリアルタイムで宇宙と「はやぶさ」への想いを寺薗氏と共有できたことは大変幸運でした。
閑話休題。

さて、そんな中、奇跡のようなことが起こります。
この「はやぶさ」の後継機を打ち上げようという科学的にも極めて高い価値のあるプロジェクトを潰そうという愚挙を止め、「はやぶさ2」への夢を繋げたのが、▶子供から大人、お年寄りまでの普通の日本国民でした。一般の国民からの「はやぶさ2」を打ち上げて欲しいというたくさんの声がJAXAや文部科学省、政府を突き動かしたのです。多くの普通の人達の後押しによって「はやぶさ」の後継機である「はやぶさ2」は新たな目標である小惑星リュウグウに向かって飛び立つ準備ができたことは本当に素晴らしいことであり、日本の底力を発揮したとも言えます。

誠に僭越ながら当社の代表や社員も足繁く文部科学省やJAXA、「はやぶさ2」を応援してくれそうな総理経験者、閣僚経験者、与野党を問わず国会議員や宇宙飛行士を訪ね歩き、庶民の声を彼らに届けたものです。

そして初号機の失敗を完璧に活かした「はやぶさ2」は2014年12月3日に打ち上げられ、2020年12月6日に小惑星リュウグウの表面や地下から採取した予想を上回る分量のサンプルを地球に持ち帰りました。失敗こそ宝物であるということを「はやぶさ2」は自ら示してくれました。

当社では「はやぶさ」チームの決して諦めない心、忍耐力、チームワーク、失敗に学びさらなる大成功を収めた「はやぶさ2」チームに最大限の敬意を表すると共に、そこから万分の一でも学び、教育の分野にも活かすことができればという思いからホームページのモチーフとして▶「はやぶさ」と「はやぶさ2」のCGアートを使用させていただいている次第です。

▶Twitter

※2020年12月にリュウグウのサンプルが入ったカプセルを地球に還した「はやぶさ2」は、現在拡張ミッションとして新たな目標天体である小惑星「1998 KY26」に向かっています(燃料が半分程度残っている為)。新たな目標である「1998 KY26」には2031年7月に到着予定ですが、この間「はやぶさ2」は太陽を約11周する為、2027年12月と2028年6月に再び地球のすぐそばを通過します(この地球スイングバイも楽しみです)。
「1998 KY26」の直径は約30メートルほどと予測されており、微小重力しかない上に高速で自転していることからターゲットマーカー(目標天体に予め投下しておく目印)が振り飛ばされる可能性もある為、タッチダウンできるかどうかは未知数です。
しかし、このような小さな小惑星を含む研究は、やがて必ず起きる地球と小惑星の衝突を回避する為の極めて重要な知見を我々人類にもたらしてくれるはずです。1908年のツングースカ大爆発の事例からもわかる通り、小惑星は例え直径が数十メートルであっても地球に壊滅的な影響を与える為、「はやぶさ」、「はやぶさ2」のミッションはその意味でも非常に重要な意味を持つことになります(2013年のチェリャビンスク隕石ですら直径は数メートルから十数メートルに過ぎません)。

このように「はやぶさ」シリーズは人類の歴史に残る快挙を成し遂げましたが、JAXAには他にも▶金星探査機「あかつき」や国際宇宙ステーション・ISSの▶日本実験棟「きぼう」▶宇宙ステーション補給機「こうのとり」▶H3ロケット▶イプシロンロケット▶月周回衛星「かぐや」他、輝かしい実績がたくさんあり、NASAの▶アルテミス計画への参加も決まっています。
アルテミス計画への参加に合わせてJAXAは13年ぶりに日本人宇宙飛行士の募集を今秋から開始し、概ね5年毎に募集していくようですが、応募条件の理系出身者が撤廃され大学の学部が問われないなど条件が大幅に緩和されました。

宇宙飛行士を目指す皆さん。▶JAXA【新】宇宙飛行士募集へ Walk on the moon!
何十年に一度のチャンス到来ですので、興味ある方は是非ともチャレンジしてみては如何でしょうか。
再び閑話休題。

しかしながら世界の宇宙開発は軍事にも直結しているケースも多い為、潤沢な開発資金を背景に圧倒的にこの分野をリードし続ける米国はもちろん、それを追いかける中国、ヨーロッパ各国(欧州宇宙機関・ESA)、ロシア、インドなどの宇宙進出は目をみはるものがあり、テクノロジーの進歩も日進月歩です。

商業衛星の打ち上げや宇宙旅行ビジネスなど民間による宇宙開発競争にもこれからますます拍車がかかるでしょう。

その一方で特に軍事目的一色にも見える中国の宇宙開発(有人ロケット、宇宙ステーション、月面・火星探査機開発等々)の進歩はとどまるところを知らず、安全保障の観点からも深刻な事態になっています。

加えてAI兵器開発やサイバー攻撃分野での技術革新も人類に暗い影を落としています。
日本は天文学などの理学分野で世界をリードしていますが、NASAの計画に安易に乗るだけではなく独自の有人宇宙開発にも力を入れるべきであると考えます。古人曰ク勝ツテ兜ノ緒ヲ締メヨと。

日本の子供達にはアジアと世界の平和の為、国際社会で我が国の存在感を示し、人類や生きとし生けるものに貢献する為に、宇宙開発をはじめとするありとあらゆる分野で、今後の日本を背負って活躍して欲しいと心から願っています。

最後にこの▶遊び心のある動画「イトカワをねらえ!」(ニコニコ動画)をご紹介いたします。

この3本の動画は「はやぶさ」が地球に帰還する前に一般の方が制作されたものです。
「はやぶさ」を愛してやまない想いが伝わってくる秀作であり、当時メディアでも紹介されました。科学考証がしっかりしてるだけでなく「はやぶさ」を擬人化しているところがまた秀逸で、観る者の涙をさそいます。

特に▶「第二話」は地球から小惑星イトカワへの往路のことがお子様にもよくわかる内容になっています。アニメ「宇宙戦艦ヤマト」をオマージュしてもいて、少年少女だった頃にヤマト好きだった大人には堪らない作品かもしれません。

ここまで長文にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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▼以下でご紹介する写真は「はやぶさ」初号機が地球に帰還したあの日(2010年6月13日)にJAXA宇宙科学研究所(相模原キャンパス・パブリックビューイング会場他)で撮影されたものです(当社オリジナル画像)。
「はやぶさ」の実物大模型
イオンエンジン点火
ターゲットマーカー
小惑星イトカワの模型


小さな「はやぶさ」の模型の縮尺は小惑星「イトカワ」の 大きさに合せてあるんだって。
ということは、「イトカワ」に比べると「はやぶさ」は こんなに小さいんだね。

小惑星探査ローバー「ミネルバ」のレプリカ
第1パブリックビューイング会場
「はやぶさ」運用中
トークイベント(第2会場)

第1会場にもたくさんの人がいたけど、この第2会場も
「はやぶさ」ファンの大人や子供たちですぐにいっぱい
になっちゃったんですよ。
みんな、「はやぶさ」が無事に帰ってくるのを祈るような
気持ちで待っていたと思います。

コスプレイヤー登場

会場にはこんなコスプレイヤーも登場。 ずいぶん遠くからいらっしゃったみたいですよ。 とても優しい方で、なんだか癒やされました。 こういう熱心なファンに「はやぶさ」は支えられてきたん ですよね。

第3パブリックビューイング会場
リアルタイムで映し出された「はやぶさ」の大気圏突入の様子

更に3つめと4つめの会場が設営され、ここでは幸運にもリアルタイム で「はやぶさ」の大気圏突入シーン(スクリーン右下赤枠の左側にある光点)が一般参加者の協力もあって映し出されま した。JAXA広報の機転に感謝です。
「はやぶさ」の最期の勇姿が映し出された時、そこには大歓声と共に多くの涙がありました。

すべての運用が終了した管制室は、なんだか寂しい。

すべての運用が終了したあと、管制室からメッセージが 会場に届きました。 「ありがとう!! HAYABUSA」 の文字が涙でかすんでよく見えない。 ありがとう、ぼくらの「はやぶさ」。 ありがとう、「はやぶさ」チーム。 ありがとう、日本の底力。

「はやぶさ」が燃え尽きてしまった後、管制室からメッセージが。
管制室からのラストメッセージ
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「はやぶさ2」について
スペースアートクリエーター池下章裕氏
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小惑星探査ローバー「ミネルバ」のレプリカ
第1パブリックビューイング会場の様子
第3パブリックビューイング会場の様子
リアルタイムで映し出された「はやぶさ」の大気圏突入の様子
すべての運用が終了した管制室は、なんだか寂しい。
「はやぶさ」が燃え尽きてしまった後、管制室からメッセージが。
小惑星イトカワの模型
ターゲットマーカー
管制室からのラストメッセージ